小1プロブレムという言葉をしっていますか?
子供が小学校に入ると、幼稚園とのギャップについていけなくて、ストレスを感じてしまいます。
我が家も経験しました。
親としては見守っていきたいところですが、ストレスでキレまくる長女の対応には苦戦しました。
できるだけ子供には余計なストレスを感じずに小学校に早く慣れてほしいですよね。
私の経験から、幼稚園のころにもっと準備をしておいたらよかったなという点はたくさんあります。
子供の小学生生活を順調にスタートさせるために、みなさんにぜひ準備しておいてほしいことは、
- 国語・算数などの勉強でつまずかないようにすること
- 生活習慣を整えて元気に登校できるようにすること
といっても、何をどこまでやっていけばいいのかわかりませんよね。
やるべきことを10項目にわけて詳しく述べていきます。
入学前にやるべき10のこと
時間のある幼児の間に、できる限り小学校準備をしておきたいですね。
まずは、幼児のころとの違いを知っておきましょう。
- 朝決められた時間までに自分で歩いて登校する
- 授業は45分間座りっぱなし
- 給食は20分で食べ終わる
- トイレは休憩時間の10分間ですませ、次の授業の準備もしておく
- 家に帰るのは場所によるが15時半くらい
- 毎日必ず宿題がある。
幼稚園、保育園と比べるとかなりハードです。
これをふまえて、小学校での負担を少しでも軽くするために、年長になったら少しずつ準備をしましょう。
①ひらがなを読めるようにする
小学校の国語でまずはじめに習うのはひらがな、そしてカタカナです。
小学校入学までに、最低限、自分の名前の読み書きはできるようにしておきましょう。
ひらがなを学ぶスピードもかなり速いので、文字に慣れておくことが大切です。
本の読み聞かせをしていれば、自然と文字に興味がでてきますよ。
楽しんで学べそうなら、ひらがなは全部読み書きできるようにしておくといいですね。
②時計がわかるようにする
時計はデジタルとアナログがありますが、デジタルの方がわかりやすいですよね。
学校はアナログ時計が主流です。
時間がわからないと、学校生活困ります。
もちろん、はじめは先生がちゃんと教えてくれますが、アナログ時計をみる習慣はつけておきましょう。
時計の読み方は1年生の算数で習いますが、つまずく子が多いんです。
完璧に読める必要はないですが、
「短い針が8になったらゲームをやめよう」
などと、時計と時間を意識した生活をこころがけましょう。
③簡単な足し算ができるようにする
小学校の算数は、数字を書くところから始まり、すぐに足し算を学びます。
毎日計算カードで練習させられるので、数字に親しんでいないと苦痛でたまりません。
数を数えるところから始まり、身近なもので足し算、引き算を意識した会話をするといいでしょう。
たとえば、
「みかんがこっちに3こあるけど、あと1こ取ってきてくれる?ほら、4こになったね」
という感じでいいですよ。
興味がある子には、両手で計算できるくらいの足し算をやってみてもいいでしょう。
幼児版RISU算数の「RISUきっず」!体験談と幼児におすすめの理由
④英語に触れておく
小学校3年生から英語活動がはじまりますが、学校によっては1年生からALTの先生がまわってきてくれます。
英語を学ぶのは早ければ早いほうが断然いいです。
小学校にあがると、英語教育をした子供としてない子の差がかなり激しくなります。
まったく英語に触れたことのない子供は「わからない」というストレスになります。
NHKの「えいごであそぼ」程度でもいいので、英語に触れる時間をつくってあげましょう。
小学校に入ると、学校の勉強以外のことを取り組む時間が少なくなりますよ!
⑤自然にふれる
外遊びはいいといわれていますが、外で遊ぶと多くの自然に触れます。
虫取りや花つみ、石拾いなど、子供はいろんな遊びを自分でつくって遊びます。
その中で、「この花はなんて名前?」「この虫は脚が何本ある?」など疑問をもちます。それを親が教えたり図鑑で調べてわかったという体験は、学ぶことの楽しさにつながります。
理科や社会につながるものですね。
学校の勉強も、いろんなことに興味をもって学ぶ姿勢が身につけば、学力がどんどんあがります!
なにより、学校が楽しくなりますよ!
⑥早寝早起きの習慣をつける
学校では、「始業時間の2時間前に起きる」ようにいわれます。
それは、朝目覚めてから頭がしっかり活動するまで2時間くらいかかる、という理由です。
朝の活動など学校の活動が始まるのはだいたい8時半くらいです。そう考えると、6時半には起きていたいですね。
そして、小学校低学年のうちは、9時間~10時間は睡眠時間をとっておきたいです。
6時半に起きるためには逆算して、9時までには寝ましょう!
早寝早起きの習慣はすぐには身につきません。今起きるのが遅い子なら、まずは早く起こすことからはじめましょう。
⑦自分の荷物を準備する
学校にいくと、自分で連絡帳に明日の授業やもちものを書き、プリントももって帰ります。
もちろん、はじめのうちは学校のプリントでもちものを知らせてくれますが、数日から数週間たてば、すべて自分でやってきます。
もちものを自分で管理する力をつけておきましょう。
幼稚園や保育園にいっているなら、自分でもちものを準備する練習をしておきましょう。
おでかけのときにも、子供と一緒に準備するようにしておきましょう。
⑧学校まで何度か歩いてみる
学校まで一緒に歩く、というのは多くの方がしていると思いますが、1回だけでは難しいです。(1度もしないよりはましですが。)
リュックなどを背負って、実際に何度か歩いてみましょう。
そのときに、車など危険な場所を確認したり、危ないことがあったら逃げる場所も教えておくといいですね。
地域によっては集団登校がないところもあります。(うちもそうです。)
その場合は特に、できるかぎり何度も歩いておくといいですね。
集団登校がある場合も、途中で「つかれた」と座りこんでいては他の子に迷惑がかかります。
回数をかさねて、長時間歩き続ける体力もつけておきましょう。
⑨45分間机につく
小学校の授業は45分間です。
45分間、じっと座っているのははじめは難しいことです。
しかし、これも練習すればできるので、家でも意識しておきましょう。
勉強をさせるのではなく、折り紙やお絵かきなど、座っておこなう作業をするといいですね。
無理やりに座らせると本人にとって苦痛になるので、5分くらいから少しずつ伸ばしていって、楽しい活動をさせるといいでしょう。
⑩食事時間を決める
園での給食やお弁当は子供のペースに合わせてくれますが、学校はそうはいきません。
約20分間の間に、すべて食べ終わらなければいけません。
早く食べるのが苦手な子は、給食の時間が苦痛になってしまうほどです。
厳しいと感じるかもしれませんが、これも慣れです。
家でだらだら食べていたり、途中で席をたって遊んでしまう子の場合は、時間を決めて食べるようにしてみましょう。
急がせる必要はありませんが、「食事の時間」を意識するようにしておきましょう。
長女の経験談
長女のときの体験談をお伝えします。
これを読んで、「うちも気を付けよう」と思ってくれたら幸いです。
長女は外見はおとなしくみえますが、正義感が強くてしっかりもの。一方でのんびりやさんのマイペース。間違いを指摘されるのが嫌なので、きっちり準備したいタイプ。
そんな長女が小学校にあがってから苦労したことは、
- 朝起きられない
- 学校まで歩くのに時間がかかって遅刻寸前
- 学校でも時間内にできないので泣いちゃう
- 学校の帰りも遅すぎて心配
- 帰ってから宿題を拒否して遊びたがる
- 算数ができなくて拒否する
私はできるだけ宿題のことをいいたくないのですが、言わないとやらない、言うと怒るの繰り返し。
本当に大変でした。
子供が疲れているのはわかってるんですけどね。
入学前にやっておいたらよかった失敗体験
生活面は本当にきちんとしておいたらよかったと思っています。
幼稚園は送り迎えだったので、朝9時くらいにギリギリに送っていっていました。
親が悪いですよね・・・
移動はいつも車。
下の子もいるので歩いていくのは面倒です。
外遊びも時間を決めず、暗くなるまで遊んでましたので、夏は19時近くまで遊んでましたね・・・
そうなると当然夜は遅くなります。
勉強関係は一切していません。
唯一ディズニー英語だけ。
家で勉強する習慣をつけていませんでした。
まとめると、
- 早寝早起きの習慣づけをしていなかった
- 長時間歩く訓練をしていなかった
- 家で勉強する習慣をつけていなかった
これだけみると、「ひどい親だな」って思うかも。
みなさんも、ここに挙げた3つの項目はやっておいたほうがいいですよ!
入学前にやっておいてよかった成功体験
私が子育てで一番大切にしていたことは、「子供の意思を尊重する」。
何かを決めるときには、必ず子供に選択させました。
例えば
「今日は外で遊ぶ?おうちで遊ぶ?」
「折り紙する?ねんどで遊ぶ?」
など、些細なことですが、自分で選択させて、積極的にできるように促していました。
善悪に対しても子供に尋ねます。
「これはやっていいこと?悪いこと?」
これが意外にも小学生になって一人で行動するときに大切なことだったんです。
忙しいときや、子供には決められない難しいことはもちろん親が決めますけどね。
絵本の読み聞かせも毎日していました。
おかげで長女は読書好きに。
文字を読むのに慣れていないと、どの教科でも苦労します。
読書で得られる知識はたくさんありますからね。
また、失敗体験で書きましたが、外遊びもよかったみたいです。
お友達と上手に関わる能力、自然や社会に興味をもつ能力(理科・社会)が備わるんですね。
もちろん、体力、免疫力もつきます!
まとめると、
- 子供の意見を尊重するように心がけた
- 絵本の読み聞かせを怠らなかった
- 外遊びにとことんつきあった
長女は小学校にあがって苦労することがたくさんありましたが、学校には元気に楽しく通っています。子供にとっては何より大事なことかもしれせん。
今では3年生。すっかり学校生活に慣れて、時間内にきちんとこなせるようになりました。
あいかわらず学校でのストレスは家に持って帰ってきますが、がんばっている証拠だと思って受け入れるようにしています。
まとめ
小学校入学前は不安だらけで、「自分の子は大丈夫かしら?」と思うでしょう。
しかし、親が不安でいっぱいになってしまうと、子供が小学校が嫌だと思うようになるかもしれません。
今回紹介した「10のこと」は、勉強面と生活習慣面とにわかれますが、どこまでやるべきか、というのはその子供によります。
まとめると
学習面では、読み聞かせ、ひらがな、足し算、時計、英語
生活習慣面では、早寝早起き、外遊び、荷物の管理、座り作業、食事
もし、ここに挙げた項目がまったくできていない、としてもなんとかなります。(はじめは大変ですが・・・)
学校側も、新一年生の扱いには慣れていますので、少しずつ学校生活になじめるような工夫をしています。
長女の体験談では失敗ばかりのようですが、一年生はそんなものだと理解してください。