算数といえば小学校の教科の一つ。
小学校に入ってからでも大丈夫、と思って何も対策せずに入学すると、まわりの子が算数をかなり身につけている状態で入学していることに気づくことがあります。
小学校に入学する前に、ある程度の算数の基礎を身につけておくと安心です。
就学前の5歳までに何を学んでおいたらいいかしら?
5歳の段階では教えない方がいいこともあるわよ。
この記事では、以下のことについて書いています。
- 小学校入学までに身につけておきたい算数
- 幼児期に教えるべきではないレベルの算数
未就学の段階で最低限必要なこと
「5歳までに身につけておきたい算数のレベル」は以下の3点。
- 1から10までの数がわかる
- 数の大小がわかる
- 形の違いがわかる
具体的にみていきましょう。
数が理解できる
5歳くらいでは、10までの数字が正確にわかっていれば十分。
もちろん、数を数える子が好きな子は、どんどん数えても問題ないですが、正確さはそこまで求める必要はありません。
20や100など、なんとなく10より大きい数字があるという程度の認識で十分。
- 1から10まで正確に数えられる
- 「前から3番目」「ぼくは2番、きみは3番」など順番がわかる
- 「6個あるから2個ずつ食べていい?」など人数で分けられる
抽象的な数字の理解だけでなく、実際に様々な物の個数や順番としてカウントできることが重要です。
特に重要なことは、正確さではなく、数の概念がわかっていることです。
「6個のものを1個ずつ3人に配っていったら1人2個になった」ということを知るだけで大丈夫。わり算は必要ありません!
数の大小がわかる
数の大小を比較してどちらが大きいかが理解できればOK。
「5と2なら5の方が大きい」「34と42なら42の方が大きい」
など、数字だけをみて理解するのは小学生に入ってから。
- どちらのお皿の方がたくさんお菓子が入っているか
- どちらのイチゴの方が大きいか
- どちらの棒の方が長いか
多い方を選んでっていうのに少ない方を選んだり・・・大丈夫?
微妙な違いは気にしなくても大丈夫。生活の中で身についていきますよ。
形の違いがわかる
形の違いは、図形の基礎になります。
簡単な違いがわかるのはもちろん、違うようにみえるけど向きを変えたら同じ形、という理解もできればいいですね。
- いれたいものが入る箱をみつけることができる
- パズルのピースを回転させてはめることができる
- 工作で自分の作りたいものを作れる
工作なんて、何を作ってるのか全然わからない・・・
本人の頭にイメージがあって、作ろうとしてるので完成度は気にしないで。立体作品を作るのはよいトレーニングになりますよ。
5歳までに身につけたい算数の基礎は、すべて生活の中で身につけられます。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください→【算数が得意なだけで得をする!】幼児期から始めたい!算数好きになる子育てとは?
できれば5歳の段階でここまでやっておこう
小学生で学ぶレベルでも、5歳の段階で身につけておくとよいポイントもあります。
- 数字の読み書きができる
- 簡単なたし算・ひき算ができる
- 時計を見て時間がわかる
ただし、算数が大好きで子供に意欲がある場合にしておいてくださいね!
数字の読み書きができる
数字の読み書きができると、小学校に入ってから抵抗なく授業を受けることができます。
数字の読み書きは、数字が好きな子なら自然とできるようになりますが、遊びの一つとして身につけるのをおすすめします。
- トランプなど、数字が書いてあるカードゲームで遊ぶ
- お絵描きの延長で、画用紙にカラフルに数字を書いてみる
- 数字にフォーカスした絵本を一緒に読む
勉強感を出すと嫌がり、算数が嫌いになる必要もあるので、遊びとして身につけましょう。
簡単なたし算・ひき算ができる
算数というと、たし算・ひき算をさせたがる親が多いのですが、両手で数えられるくらいの簡単なたし算・ひき算ができれば問題ありません。
紙に書いて計算させるのではなく、イメージしやすいもので取り組みましょう。
- みかんを二人で数個もち、全部で何個かをあてる
- お菓子を兄弟に2個あげたら、自分のは何個残るのかを数える
- オセロなどの数で勝ち負けが決まるボードゲームをする
時計を見て時間がわかる
時計を見て、だいたいの時間がわかるようになると、小学校生活がスムーズになります。
正確に「○○時○○分」まで読めなくでも大丈夫。
デジタル時計とアナログ時計を両方置いておくと、時計への興味が深まります。
- 「長い針が12で短い針が3になったら3時、おやつの時間だよ」と伝える
- 「長い針が12になったら終わろうね」など、時間を意識させる
- 時計のおもちゃや絵本で慣れさせる
「ごはんの時間」「おやつの時間」「寝る時間」など、決まった時間のものを設定しておくと理解しやすくなります。
5歳の算数、これはやりすぎ!
早期教育で小学校の算数を先取りしようとがんばる親がいますが、先取りしすぎるのもよくありません。
幼児期は、勉強としての算数ではなく、算数力という大きな概念を身につける方が重要。
「先取り」よりも「あと伸び」を意識した取り組みをしましょう。
これはやりすぎ!
- 2桁以上のたし算・ひき算やかけ算・わり算
- キロ・センチ・ミリなどの単位
- 時計を正確に読める、時計の計算ができる
小学校ではやるんだよね?早めに身につけた方がいいんじゃないの?
忘れてしまうことも多いので無理に教える必要はなし。それよりも幼児期に学ぶべきことはたくさんあります!
参考⇒【東大卒からハーバード!?】先輩に聞いた、賢い子の育て方で大切な3つのこと
ネットや書店では、ドリルがたくさんあり、「算数といえばドリルをたくさんやらせる」という認識が強い方がいます。
しかし、幼児期は体を動かして体験から学ぶほうが理解しやすく、算数への興味が膨らむもの。
無理に難しい問題をさせて算数嫌いにしないように気をつけましょう。
個々の子どもに合わせた算数の学習を進めよう
「算数が苦手だった」という人は多く、「子供には算数で苦労させたくない」という気持ちが強い方も多いです。
たしかに、小学校入学後にゼロからスタートすると困ることもあるかもしれませんが、学年があがるにつれて自然と身についていくので焦る必要はありません。
大切なのは、「算数を嫌いにしない」ということ!
- 日常生活の中で算数に触れる工夫をする
- ドリルなどの学習はほどほどに
- 他の子と比べない
以上3つのポイントを念頭において、小学校の算数に備えましょう。
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