- うちの子は女の子だから算数が苦手なの~
- 女の子だからブロックとか好きじゃないみたい、算数力アップにいいっていうけどね。
「女の子だから」で子供の可能性をつぶしていませんか?
私は3人子供がいますが、長女よりも長男の方が数字や図形に強く、計算も早いです。
しかし、長女は文章題や図形問題の中でも複雑な問題も理解し、学校の算数では一番上のクラスに入っています。
(私の地域の学校では、3年生から算数のみクラスわけされます)
それでも、一般的に女の子の方が算数が苦手だ、といわれる理由は、幼児期の生活に関係するのではないかと考えられます。
それでは、私の経験もふまえて、女の子が算数が苦手になりやすい理由と、好きにさせる方法をお伝えします。
女の子はなぜ算数が苦手なのか
一般的に「女の子は算数が苦手な子が多い」という認識がありますが、私はあまりそう思いません。
なぜなら、私(女です)は算数が得意だったからです。
算数といっても分野は様々で
- 計算が不得意でも図形が得意
- 因数分解は好きだけど割合は嫌い
- 文章題は好きだけど単純計算は嫌い
というように、分野による好き嫌いがあります。
多くの子を見た私の感覚では、男の子の方が計算が得意な傾向があります。
だから、女の子が「一年生の足し算、引き算が嫌い」→「算数が嫌い」、となりやすいのかもしれませんね。
それもふまえて、女の子が算数が苦手になる原因としてあげられるのは以下の3点。
- 親の育て方によるもの
- 与えるおもちゃ(遊び)によるもの
- 女の子特有の性格によるもの
それぞれ解説していきます。
親(特に母親)は女の子に厳しくしがち
女の子は細かいことに気づきやすく、他人の顔色や感情を理解するのが得意だといわれています。
だから、「今ママがイライラしてる」「言い方がちょっと嫌だ」という理由で思考停止状態になりやすいんです。
さらに、母親というのは女の子に対して特別な感情を抱きやすくなっています。
「もっときれいな字を書いたら?」
「プリントおきっぱなしじゃない。ちゃんと片付けて!」
「宿題、時間かかりすぎじゃない?」
子供を思考停止状態にしてしまう言葉は、できるだけ言わないようにしたいですね。(難しいですが・・・)
女の子への親の対応で大切なことは以下の3つ。
- ほめる
- 感謝を伝える
- 抱きしめる
とにかく自尊心を上げて、子供自身がやる気になるように持ち上げることです。
女の子は賢いので、言われたことはやらないけど、自分が決めたことはちゃんとやります。
教えるときも絶対に否定しないように注意してください。
一気にやる気をなくし、ノートを投げられます(笑)
「女の子らしい遊び」は算数力がつきにくい
男の子が好きそうな遊びには、外遊びも含め、算数要素がつまっています。
算数力についてはこちら→【算数が得意なだけで得をする!】幼児期から始めたい!算数好きになる子育てとは?
ブロックは立体感覚が身につき、プラモデルは論理的思考が身につきます。
また、達成感も感じられるので、算数の難しい問題を解くときに必要な集中力も備わります。
女の子らしい遊びは、どちらかというと、感覚的で想像力がメインの遊びです。
算数力の面では弱いですが、コミュニケーション力が身につくので大切な遊びです。
どんな遊びも子供の成長にとっては大切。
しかし、「男の子」「女の子」という先入観は捨てて、いろいろな種類の遊びを体験させることが重要です。
実際に、私の長女はブロックで遊んでいたし、長男はおままごとを楽しんでいましたよ。
関連:【塾に行くより効果的!】幼児期に算数嫌いにならないための親子遊び6選
女の子はかわいいものが好き
女の子は、キラキラしたもの、かわいいものが好きですよね。
女の子のおもちゃコーナーと男の子のおもちゃコーナーを比べると、色彩が全然違います。
やはり、感覚的に「好き」か「嫌い」かは大切です。
女の子は、物語に結び付けて考えるのが得意です。
絵本などで「算数」にできるだけ早く触れさせて、なじみのあるものにしてあげましょう。
女の子が算数が得意になる遊び
女の子向けのおすすめの遊びを4つ紹介します。
1.ビーズ遊び
ビーズを通してアクセサリーを作る遊びは、女の子定番の遊びです。
手芸店やおもちゃやさんに売っているので、購入もしやすく、キラキラしていて楽しいですね。
ビーズ遊びは手先の器用さが身につくとともに、アクセサリーをつくるのならバランスも大切。
- 中心と左右のビーズの色を合わせる
- 左右のビーズの数を合わせる
- 左右対称になるように重さも同じように合わせる
算数的要素がたくさんありますね。
☆声かけポイント☆
- 左と右で同じ数にできるかな?
- どういう順番で入れると同じ数になるかな?
- 同じ色でそろえてみたらかわいいかも!
2.お絵描き用定規
定規といえば直線定規しか思いつかないかもしれませんが、今どきはお絵描き用のカラフルでいろいろな図形が書ける定規もあります。
お絵描き好きの子には超おすすめです。
- さまざまな図形に親しむことができる
- 図形を重ねることで違う形になることが発見できる
- 図形の組み合わせで別の図形になることがわかる
図形問題の無機質な印象が、カラフルになって楽しくなること間違いなし!
☆声かけポイント☆
- このマルの中に入る形はどれかな?
- 三角と四角を合わせるとどんな絵になるかな?
- 重ねて書いてみたらかわいくなるかな?
3.粘土遊び
女の子にかぎらず、粘土遊びが好きな子は多いですね。
カラフルな粘土を使って、思いっきり楽しむなかで、いろいろな発見をしてくれます。
- 複数の粘土のかたまりで重さの違いを体感する
- 立体感覚が身につく
- 大きさの違いがわかる
ただ丸めるだけでも楽しいですが、ちょっとテーマを決めて、想像して作ってみるのもいいですよ。
☆声かけポイント☆
- おいしい食べ物をつくってみよう!
- バナナの中身は何色だっけ?
- 切ってみたらどんな形になるかな?
4.お買い物ごっこ
おままごと大好きな女の子なら、紙でお金をつくって、お買い物ごっこをするのがおすすめ。
当然のごとく、計算力が鍛えられます。
お金は本物と同じように、1,000円札、500円玉、100円玉、などを用意するのがいいですよ。
☆声かけポイント☆
- 500円のものを買って、1,000円で払い「おつりはいくらですか?」
- 1,000で買えるだけください。
- 10円のお菓子3個と50円のお菓子1個ください。いくらですか?
まとめ~私も長女も算数が得意なわけ~
「女の子は算数が苦手」と一般的に言われているにもかかわらず、私も長女も算数は得意です。
正直にいうと、長女が一年生のときは算数に苦労したのですが、苦手なのは計算だけだったと、あとでわかりました。
なぜ私も長女も算数が得意なのかというと、考えられるのは、弟がいたからです。
ブロックなどの男の子のおもちゃがたくさんあり、一緒に遊んでいました。
だから、算数が苦手な女の子は、「女の子だから」ではなく、「女の子だからと決めつけられていたから」ではないでしょうか。
私自信も、母から「女の子らしくしなさい」なんて一度も言われた経験がありません。
算数が得意な女の子に育てるには、以下の3点だけを心にとどめておいてください。
- 女の子という偏見をなくし、たくさんの経験をさせること
- たくさんほめて、やる気にさせること
- 男の子と比べないこと
この記事で紹介したのは、おうち遊びのみですが、外遊びも大切です。
女の子も外に出たら活発に、いろんなことに挑戦してくれます。
ただし、外遊びだけで算数ができるわけではないので注意・・・